滋賀県は古くから香り高い銘茶「近江の茶」の産地として
知られてきました。
昼夜の寒暖差が大きく霧が発生しやすい等といった気候が
お茶の栽培に適しており、
風味豊かで上品な味わいの高級茶が県内各地で栽培されています。
「マルヨシ近江茶」はそんな国内屈指の茶産地で
100年以上の歴史を誇る老舗の茶商です。
お茶は苦み・渋み・甘み・旨味・香りのバランスがとれて
初めて「美味しい」と感じます。
茶畑で栽培されるお茶は農産物のため、
気象状況等により毎年味が左右され、
全く同じ茶葉は作られません。
私たち茶師は、味を記憶し、
それぞれの商品・お客様の味に応じた茶葉を選定します。
緑茶を作る際にも焙煎という工程を経ます。
火入れはお茶の味を決定づける最も大事な工程です。
その日の温度や湿度を見極め、原料となる茶葉が持っている香りや旨味を最大限まで引き出します。
お茶には「新鮮香」や「若芽香」等のお茶本来の繊細な香りがあり、火入れによりついた香りを「火香」と言います。
この火入れの程度はお店によって様々ですが、当店の火入れは特に、新芽の新鮮な香りを残しながら旨味を引き出す火入れを施します。
当店のお茶づくりには、お茶を熟知していることはもちろん、知識と経験から得た多くの引き出しの中からひとつひとつ手繰り寄せて、熟練の茶師達がお茶を作り上げています。
当店には、日本に現在15名の(2022年8月現在)「全国茶審査技術競技大会」の最高段位である十段位取得者 通称「茶師十段」をはじめ、有段者や、「茶のソムリエ」とも称される日本茶インストラクター等も多数在籍しております。